半年で合格できる!放射線主任者試験の効率的な勉強法を紹介
時間がない学生や働いている方にとって、主任者の勉強はハードルが高いですよね。しかし効率を重視すれば短期間でも合格出来ます。
私も学生時代、病院実習と国家試験の勉強、アルバイトをしながら、半年間の勉強で主任者試験に合格できました。
この記事では放射線取扱主任者試験に合格するために短期間で効率的な勉強法について、NG勉強法にも触れて書いていきます。
- 放射線取扱主任者とは
- 放射線取扱主任者試験の難易度
- 放射線取扱主任者試験の出題範囲は?
- 放射線取扱主任者試験の勉強は効率重視で
- 放射線取扱主任者試験の過去問は何年分勉強すべき?
- 法令は試験1ヶ月前まで勉強しない
- 放射線取扱主任者試験の勉強におすすめな参考書は?
- 絶対やるべき!スマホアプリを使って効率的な勉強法
- 放射線取扱主任者試験の勉強法(半年のスケジュール編)
- まとめ
放射線取扱主任者とは
放射線取扱主任者(ほうしゃせんとりあつかいしゅにんしゃ)は、日本の放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律(以下、放射線障害防止法)に基づく国家資格の一つである。
(Wikipediaより抜粋)
診療放射線技師とはまた違う国家資格ですが、病院で働いている方で取得されている方も何人かいますよね。
この資格を持っていると病院でできる仕事が増えて資格手当をもらえるなんて話もあります。
実際に主任者として業務をするには定期講習に参加する必要があり、参加費もかかりますが、職場でお金を出してくれるところもあるのでぜひ取得したいですね。
放射線取扱主任者試験の難易度
放射線技師の国家試験に比べても難しいと感じます。出題範囲はもちろん解答形式も幅広く異なります(詳しくは次の見出しで紹介)。
令和元年度から過去5年間の合格率は平均で24.2%となっています。数値的には低いですね。
それでも全受験者がみんな本気で合格を目指しているのかというとそうでもないです。中には職場から仕方なく受けさせられているといった方もいらっしゃいます。そのため真剣に合格をめざして勉強してきた受験者の中ではもう少し合格率は高いはずです。
必死で勉強すれば合格できるものだと思います。
放射線取扱主任者試験の出題範囲は?
ここからは放射線取扱主任者試験の出題範囲について、国家試験との違いについて書いていきます。まず、出題範囲がこんな感じ。
- 物理学
- 化学
- 生物学
- 実務
- 法令
この中で法令は5択問題なのですが、他の科目では5択問題の他に、文章の穴埋めを多くの選択肢から選ぶというものもあります。大学入試センター試験に似てますね。
さらに、5択問題については正解が必ず1つというわけではなく、選択肢が何個合っているかがわからないという点も注意。放射線技師の国家試験とは大きく異なっていますね。
また合格の条件は、各科目の得点が5割以上かつ全科目の合計得点が6割以上です。
物理、化学、生物
5肢選択問題30問、多肢選択問題が大問2つ。物理、化学、生物学は放射線技師国家試験での出題範囲+アルファといったところで、より専門的な内容も聞かれるので侮れません。
実務
多肢選択問題が大問6つ。実務は、国家試験の出題範囲である放射線安全管理学と内容が被りますが、こちらもより詳しい知識が必要になりますね。
法令
5肢選択問題30問。法令に関しては、放射線障害防止法規則の内容が問われます。国家試験の出題範囲である技師法ではないので新しく勉強する必要があります。
放射線取扱主任者試験の勉強は効率重視で
おそらく皆さんは参考書などを購入して読もうと考えていると思います。しかし参考書をメインに勉強するのはお勧めしません。
ただ読むだけでは書いてあることを全部記憶できるわけありませんし、効率が悪いです。
試験のおすすめの勉強法は、初めから過去問に手をつけて問題を解くことをメインにします。
当然最初は点数がズタボロになりますよ間違いなく。
それでも「この問題見たことある!」「この範囲がよく出てるな」といった気付きをたくさん得て欲しいです。
ワシントン大学の研究でも、問題を解くことをメインとした勉強法の方が、教科書を読んで覚える勉強法よりも多く記憶できたという結果が出ていますしね。
あくまでも問題を解くことをメインに、間違えた問題については参考書を読んで理解するといった方法がおすすめです。
放射線取扱主任者試験の過去問は何年分勉強すべき?
過去問は過去10年分も解けば十分であると思います。実際私の場合は7年分を解いて復習をして合格できました。自信のある方は5年分で、不安な方でも10年分も解いて復習することができれば十分合格可能です。
一つ注意したいところが法令です。例えば10年ほど前の過去問では法改正以前の内容が含まれていることも、当てにならないです。
そのため、法令はあまりに古い過去問には手を付けず、5年分程度の過去問を解くことをおすすめします。
法令は試験1ヶ月前まで勉強しない
今まで一度も勉強したことのない法令は、不安だから早くから勉強しようと感じてしまうかもしれません。
しかし、絶対に法令は早くから手をつけないでください!ほんとに!
試験の半年前から法令の勉強を始めても試験間近になったらほとんど覚えていられません。(実証済み)
法令は過去問を解きまくっても長期記憶が恐ろしく難しいです。なので、法令は試験1ヶ月前に始めて、短期記憶として覚えることをおすすめします。
放射線取扱主任者試験の勉強におすすめな参考書は?
日本アイソトープ教会が出している「放射線取扱の基礎」をおすすめします。私はこの1冊だけしか使わずに済みました。
この本の何がいいかというと、過去問3年分(解説付き)に加えて各科目の要点集が入っているところです。綺麗に最小限にまとまっており、尚且つ参考書としても十分使用できます。
他にももっと分厚い参考書などもありますが、私はあまりおすすめはしません。インプットの効率が悪くなるため、合格を目標とするのなら要点だけで十分です。
絶対やるべき!スマホアプリを使って効率的な勉強法
効率的な勉強ができるかを左右するのは隙間時間の使い方ですね。この時に欠かせないのがスマホアプリ。このアプリ、過去問5年分解説付き、完全無料で最強です!出先でもスマホさえあれば過去問を解くことができます。実際私も、主に物化生や法令の勉強の大半がこのアプリによるものでした。
このスマホアプリを使えば過去問を圧倒的に周回しまくれますし、単元ごとにまとめられているため勉強し始めから大いに役立ちますよ。
放射線取扱主任者試験の勉強法(半年のスケジュール編)
試験までの半年間の勉強ルーティンを紹介します。基本は通勤時間や10~15分の隙間時間を見つけてはアプリの過去問を解いていき、長く時間が取れる時は参考書やノートも活用します。
試験6ヶ月前〜4ヶ月前
過去5年分の物化生の5択問題を単元ごとに解いていきます。この段階では毎年試験でどのような問題がでているのかを分析しながら、間違えた問題は類似問題と合わせてノートに書くなどして復習します。ノートに書いたことも見ずに言えるようにしましょう。
試験4ヶ月前〜2ヶ月前
実務と物化生の多肢選択問題を解きます。何周も解くことで傾向をつかんでいきましょう。
試験2ヶ月前〜
この時点である程度の問題は対応できるようになっているので、ここからは各年度ごとに過去問を解いていきます。時間も計るようにして、すでに勉強した過去5年分と、さらにそれ以前の過去問も解いてみると良いでしょう。
何度も解き直し、わからない問題は今まで勉強してきた内容と関連づけるよう意識して調べましょう。
試験1ヶ月前〜
法令の勉強を始めます。最初の物化生と同じく単元ごとに過去問を解き、一通り終われば年度ごとに解いていきます。
まとめ
最短半年で合格するための勉強法について書いていきました。長く時間をとって勉強するのも大事ですが、1日の隙間時間にどれだけ勉強に費やせるかがポイントですね。そのためにスマホアプリを上手に活用してみてください。
1発合格できることを祈っています。